2015年度の後期プログラム
日程 |
2015年5月8日(金)9:30~17:00 |
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場所 |
信濃町キャンパス・芝共立キャンパス(2キャンパス同時開催) |
参加者 |
合計 373名 |
概要 |
腎代替療法の治療選択に関わるケースシナリオ2本について、医看薬混成10-11名×18グループ×2キャンパスに分かれてディスカッションし、「今後の医療・ケア計画」をプレゼンテーションしました。 |
5月8日(金)に、信濃町および芝共立キャンパスにおいて「医療系三学部合同後期教育」が実施され、医学部・薬学部の6年生、看護医療学部の4年生、総勢373名が信濃町キャンパスと芝共立キャンパスに集合しました。
最初に、医学部教員による「腎代替療法に関する事前講義」で知識共有を行いました。次に薬学部教員による「グループワークの進め方」に関する説明後に、学生は各キャンパスで18グループ(1グループ10~11名)に分かれて小教室に移動しました。
まずアイスブレークとして、「他己紹介」を行った後、司会者、発表者および記録者を決め、事前に配布しておいたシナリオA(自力通院困難で、軽い認知症がある症例)あるいはシナリオB(糖尿病性腎症患者で、きわめてアドヒアランスが悪い男性)に基づいて、模造紙、ホワイトボード、付箋紙などを自由に使いながらグループディスカッションを行い、患者が現在抱えるプロブレムを挙げました。さらに、医師、看護師、薬剤師を含むチームカンファランスに提案する「今後の医療、ケア計画」を討議し、発表資料としてA4用紙2枚程度にまとめました。グループごとの和やかな昼食時間も含め約4時間のグループディスカッションで、いずれのグループも各学部の特徴が出る活発なディスカッションが展開されました。各グループにはファシリテーターとして各学部の教員1~2名が参加し、適宜助言をしていきました。
次に、同じシナリオを討議した3グループが中教室に集まり、5分ずつ書画カメラを用いて発表を行い、代表発表グループを決定しました。その後、大教室に18グループが集合し、シナリオAおよびシナリオBについてそれぞれ3つの代表グループが、5分ずつのプレゼンテーションを行うと共に、各発表に対する質疑応答が行われました。発表では、グループディスカッションでの患者中心のチーム医療に対する熱意が伝わるものや、討議内容を象徴するユニークなイラストを取り入れたものなど、各職種の特徴を活かした魅力的なアプローチが多数発表されました。
全体発表・討論のあとには、医学部教員によるフィードバックが行われ、実臨床での経験も交え、学生にとって印象に残る指摘・解説が行われました。
最後に信濃町キャンパスでは岡野栄之医学部長、太田喜久子看護医療学部長、芝共立キャンパスでは望月眞弓薬学部長の総括で締めくくられました。
終了後に実施したアンケート調査では、本プログラムについて、医学部学生では「大変よい」・「よい」が77%を占め、看護医療学部では91%、薬学部では90%と、いずれも高い評価が得られました。「チーム医療の大切さを実感できた」、「学部により患者さんへのアプローチの仕方が異なることを知り、相互に理解が深まった」などの意見が多数寄せられました。次年度には医療人として巣立つ最高学年の学生にとって、チーム医療を体感できる有意義な一日となったようです。