2019年度の後期プログラム
日程 |
2019年4月29日（土）9:30～17:00 |
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場所 |
信濃町キャンパス・芝共立キャンパス（2キャンパス同時開催） |
参加者 |
合計 359名 |
概要 |
腎代替療法の治療選択に関わるケースシナリオ2本について、医看薬混成10-11名×18グループ×2キャンパスに分かれてディスカッションし、「今後の医療・ケア計画」をプレゼンテーションしました。 |
最初に、医学部教員による「腎代替療法に関する事前講義」で基本知識の共有を行い、次に薬学部教員による「グループワークの進め方」について説明が行われた。その後学生達は、18グループ（1グループ10～11名）に分かれて小教室へ移動し、グループワークに取り組んだ。
まずアイスブレークとして、２人１組となり、互いにインタビューした情報をもとに、グループ内で相手のことを紹介する「他己紹介」を行った。その後、司会者、発表者、記録者および全体発表での質問者を決め、事前配布されていたシナリオＡ（自力通院困難で、軽い認知症がある高齢の女性）あるいはシナリオＢ（糖尿病性腎症患者で、きわめてアドヒアランスが悪い男性）について、模造紙、ホワイトボード、付箋紙などを自由に使いながらグループディスカッションを行い、「患者が現在抱えるプロブレム」を挙げた。次に、医師、薬剤師および看護師を含むチームカンファランスを想定し、そこに提案する「今後の医療・ケア計画」を討議して、A4用紙2枚程度の発表資料としてまとめた。グループワークはそれぞれ個性的ながら、和やかな雰囲気で行われ、昼食時間も含め約4時間のグループディスカッションを行った。
各グループにはファシリテーターとして各学部の教員１～2名が参加し、適宜助言を行った。各学部の学生はすでに臨床実習を経験しており、各職種を意識した立場で、「この症例にどのような介入が必要か」という事前課題に各自取り組んでディスカッションに臨んだこともあり、多くのグループで非常に活発で中身の濃いディスカッションが展開された。
次に、同じシナリオを討議した３グループが中教室に集まり、書画カメラを用いて５分ずつの発表を行い、代表発表グループを決定した。その後大教室に全18グループが集合し、シナリオAおよびシナリオBについてそれぞれ3つの代表グループによりプレゼンテーションが行われ、各発表に対する質疑応答が活発に行われた。発表では、単なる病態解析や治療方法に留まることなく、患者とその家族の思いや不安にまで踏み込んだ医療・ケア計画が策定され、臨床実習を体験した各学部最高学年同士ならではの成果として、各職種の特徴を活かした質の高いアプローチが多数発表された。
全体発表・討論のあとには、医学部教員によるフィードバックが行われ、実臨床での経験も踏まえ、学生にとって印象に残る指摘・解説が行われた。