慶應義塾大学医療系三学部合同教育

HOME > 2019年度のプログラム > 2019年度の中期プログラム

2019年度の中期プログラム

日程

2019年9月21日(土)

場所

湘南藤沢キャンパス(本館)

参加者

合計 361名
医学部4年 99名
看護医療学部2年 107名
薬学部薬学科4年 155名

概要

山北珠里氏の講演「おひとりさまのがん~不都合の多いおひとりさま患者」を拝聴し、医・看・薬混成8~9名×42グループに分かれ、提示された課題についてグループ討議を行いました。その後、代表グループによるプレゼンテーションを行い、山北氏よりフィードバックを頂きました。

 9月21日(土)午後、湘南藤沢キャンパスにおいて、「医療系三学部合同教育中期プログラム」が実施されました。秋晴れの爽やかな空の下、医学部と薬学部は4年生、看護医療学部は2年生の対象学生、合計361名が参加しました。
 講堂にて、小松浩子看護医療学部長の開会挨拶につづき、山北珠里氏より「おひとりさまのがん~不都合の多いおひとりさま患者」をテーマにご講演いただきました。

 講演の後に講堂から小教室へ移動し、グループ討議を行いました。三学部が混成した8~9名を1グループとし、学生は合計42グループに分かれ、各グループには1名のファシリテーター(三学部の教員)がつきました。グループ討議では、まず自己紹介を行い、司会・記録・発表者・質問者の役割分担を決めた後に、ディスカッションを行いました。(この質問者は、他のグループ発表に対して質問がなかなか出てこない場合、何かしらの質問を考えて口火を切る役割をする学生です。)
 今年の討議は、①講演内容について感想、②「おひとりさま」について、③おひとりさま患者にどのような支援が考えられるかという、3つのステップで行いました。特に、「おひとりさま」については、未婚で子どももなく親族とも疎遠な状況のみならず、一人暮らしの学生も「おひとりさま」の状況にあるということにも話が膨らみ、テーマをより身近に考えることができました。
 グループ討議の後、3グループが1教室に集まり、1グループ2分のプレゼンテーションを行い、その中で代表グループを決めました。代表グループが14グループ選抜された後、全員が講堂に再集合し、代表14グループによるプレゼンテーションにより、成果を共有しました。
 女性の晩婚化により単身で生活するおひとりさま、夫や妻に先立たれた後単身で長寿を全うするおひとりさまなどなど、単独世帯の増加は止まりません。将来の医療者たちが、おひとりさまに対してどのような環境を整えるべきかを考える貴重な機会になりました。
 最後に、門川俊明医学部教授より閉会の挨拶があり、秋風さわやかな午後に終了となりました。
 終了後に実施した学生のアンケート調査では、今回の合同教育に対し「大変良い」、「よい」と回答した割合が、医学部が73.5%、看護医療学部が 85.5%、薬学部 77.5 %という結果でした。