慶應義塾大学医療系三学部合同教育

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2019年度の初期プログラム

日程

2019年5月25日(土)

場所

日吉キャンパス

参加者

合計  372 名
・医学部     113名
・看護医療学部  108名
・薬学部薬学科  151名

概要

医看薬混成7-8名×55グループにわかれて、「謎解き脱出ゲーム」を実施しました。ゲーム後は、その体験に基づいて「チーム形成」についてディスカッションし、全グループがプレゼンテーションを行いました。

5月25日(土)14:40〜18:00、医療系三学部の1年生372名(医学部113名、看護医療学部108名、薬学部151名)が日吉キャンパスに集まり、「医療系三学部合同教育初期プログラム」が実施されました。

初期プログラムの教育目標は「将来のチーム医療を見据え、チームの一員としてのあるべき態度を考え身につける。」ことです。そのため、2016年度から「謎解き脱出ゲーム」を導入、グループのメンバーが協力しなければ解けない謎に挑戦してもらうことで、「チーム」について考えるきっかけにしています。このゲームを利用した教育は、毎年上級生がゲーム作成、実施にかかわる「屋根瓦方式の教育」となっています。今年度は、2年生以上の学生9名(看護医療学部3名、薬学部5名、法学部1名)がゲーム作成にかかわり、当日は作成者に加え、上級生(医学部3名、看護医療学部2名、薬学部5名、他大学1名)が授業の準備やゲーム進行、また片付けを担ってくれました。医療系三学部だけでなく、他学部の上級生も初期教育に関わることで、医療系以外の学生も「医療」に関心を持ってもらえるようになり、患者中心の医療やこれからの医療について共に考える基盤ができるのではないかと考えています。

ゲーム終了後には、①自分たちのチームのアピールできることは何か?②このチームをもっと機能させるにはどうしたらよいか?について話し合いました。 話し合いの内容は、初期教育恒例の「1グループあたり20秒」で発表してもらいました。ほとんどのグループがゲームを通して感じたこと、考えたことについて簡潔にまとめ、互いによく話し合ったことがわかる内容でした。ただ、例年のことですが、一部の発表はパフォーマンスに流れてしまい、残念な印象を受けました。チームとは何か、チーム活動をスムースに行い、それぞれの能力を十二分に発揮させるにはどうしたらいいかなど、今回のゲームとグループワークをきっかけに考え、今後の学びに活かしてもらえればと思います。

学生のアンケートからは、合同教育を通して得られたこととして「チームワークの大切さ、協調性、計画性や役割分担の重要性」「雰囲気づくりの重要性」「リーダーの必要性」などが挙げられていました。また、情報の整理ということにつながるのかと思いますが、「机上の整理の重要性」も挙げられていました。

次回はゲーム導入から5年目となります。今回参加した1年生には来年度の初期プログラムの企画や実施にぜひ関わってもらい、教員、職員、学生にかかわらず、参加者みんなで有意義な初期教育について考えて、実施していきたいと思います。