慶應義塾大学医療系三学部合同教育

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2013年度のトライアル実習

日程

2013年11月30日(土)

場所

信濃町キャンパス

参加者

合計  17名
・医学部5年  5名
・看護医療学部3年  5名
・薬学部薬学科5年  7名

概要

医看薬混成4-5名×4グループに分かれて、BLS実習の後、病棟における急変シナリオ2つを体験し、「急変時におけるチーム医療のあり方」についてディスカッション・プレゼンテーションをおこないました。

医療系三学部合同教育では、グループワークだけでなく、将来的には、実習をおこないたいと考えています。しかし、いきなり400名の学生で実習を行うのではなく、小規模なトライアルを繰り返すことで、最終的に、400名の学生で実習を行える方策を考えていきたいと考えています。

平成25年度は、BLSをテーマとしてトライアル実習をおこないました。対象者は、医学部5年生、看護医療学部学生3年生、薬学部5年生の希望者としました。実際には、医学部5名、看護医療学部5名、薬学部7名の学生が参加し、4グループに分かれて実習を行いました。今回は、KAPPA(慶應義塾大学医学部・看護医療学部・薬学部による、ACLS普及活動を行う学生団体)の6年生7名と医学部のシミュレーションラボの管理者の勝田さんが全面的にサポートしてくれて、BLS実習をおこないました。

まずは、BLS実習として、胸骨圧迫とBLSの流れ、胸骨圧迫、AED、バックバルブマスクの使い方について学びました。次に、病棟における急変という2つのシナリオ(タン詰まり症例、アナフィラキシー症例)で、実際に、チームで考え、協力しながら、急変患者の心肺蘇生をするという実習をおこないました。その後、「緊急場面におけるチーム医療のあり方」について90分間のグループワークをおこない、各自がプレゼンテーションをおこないました。

学生からの感想では、BLS実習がためになったという意見が多く、実習をおこなうことで、具体的に考えることができ、グループワークが進んだようです。アンケートでは、学生全員から、「大変ためになった」または「ためになった」との評価を受けました。今回は、学生数が少数で、十分な数の教員とファシリテーターを配置し、ゆとりをもった環境でおこない、今回のトライアル実習はうまくいきましたが、来年以降、これを規模拡大するにあたっては、様々な工夫が必要になっていくと思われます。