慶應義塾大学医療系三学部合同教育

HOME > 2018年度のプログラム > 2018年度の中期プログラム

2018年度の中期プログラム

日程

2018年9月22日(土)

場所

湘南藤沢キャンパス(本館)

参加者

合計  353名
・医学部4年  112名
・看護医療学部2年  98名
・薬学部薬学科4年  143名

概要

坂下裕子(ひろこ)氏の講演「答えのない「なんで」と向き合う」を拝聴し、医・看・薬混成8~9名×42グループに分かれ、提示された課題についてグループ討議を行いました。その後、代表グループによるプレゼンテーションを行い、坂本氏よりフィードバックを頂きました。

 9月22日(土)午後、湘南藤沢キャンパスにおいて、「医療系三学部合同教育中期プログラム」が実施されました。今年の9月は雨の日が多く、当日も小雨の中の開催となりました。対象学年は、医学部と薬学部は4年生、看護医療学部は2年生で、合計353名が参加しました。
 講堂にて、小松浩子看護医療学部長と金澤秀子薬学部長の開会挨拶につづき、「小さないのち」代表の坂下裕子氏より「答えのない「なんで」と向き合う」をテーマにご講演いただきました。
 講演の後に講堂から小教室へ移動し、グループ討議を行いました。三学部が混成した8~9名を1グループとし、学生は合計42グループに分かれ、各グループには1名のファシリテーター(三学部の教員)がつきました。グループ討議では、まず自己紹介を行い、司会・記録・発表者・質問者の役割分担を決めた後に、ディスカッションを行いました。(この質問者は、他のグループ発表に対して質問がなかなか出てこない場合、何かしらの質問を考えて口火を切る役割をする学生です。)
 今年の討議は、「答えのない「なんで」に、医療チームとしてどのように向き合えばよいのか」という課題に対して行いました。講演内容からどう医療人として「なんで」にどう対峙すればいいのかを考え、討議の結果を発表用のA4の用紙にまとめました。
 グループ討議の後、3グループが1教室に集まり、1グループ2分のプレゼンテーションを行い、その中で代表グループを決めました。代表グループが14グループ選抜された後、全員が講堂に再集合し、代表14グループによるプレゼンテーションにより、成果を共有しました。

 代表発表の後、坂本氏より講評をいただきました。答えのない「なんで」は、患者さんにとっては「なんで私が...」という嘆きである。その嘆きを受け止めるのは、私たちの言葉だけではなく共感する態度や姿勢であるということを説かれた。学生からは、心と身体で患者さんに寄り添う姿勢が大切であるという内容の発表もあり、だからこそ皆が納得する医療であってほしいというエールが送られた。
 最後に、門川俊明医学部教授より閉会の挨拶があり、小雨が晴れ秋風さわやかな午後に終了となりました。
 終了後に実施した学生のアンケート調査では、今回の合同教育に対し「大変良い」、「よい」と回答した割合が、医学部が77.2%、看護医療学部が90.2%、薬学部80.6%という結果でした。